♪MONDAY-THURSDAY 11:30-12:55 萩原純
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皆さんは、夜の山を訪れた事があるだろうか?
人のいない、灯りもない、夜の山。
僕は昔、よく行っていた。
もちろん誰もいない。
何も聞こえない。
車のライトを消せば、辺りは途端に、漆黒の闇に包まれる。
しかしそれもほんの一時の事で、眼が慣れてくると、色んなものが見えてくる。
夜気を呼吸し、静かに佇む木々。
星の光を浴びて、透明に輝く草花。
楽しげに遊ぶ、ウサギやタヌキ。
音も聞こえてくる。
サワサワと、風が梢を撫でる音。
近くを流れる、沢の音。
遠く山々にこだまする鹿の鳴き声。
暗くて怖い、と思っているのは、おそらくは僕たちだけだ。
そこでは様々なモノたちが、夜、と言う時間を楽しんでいる。
その日も、車に乗って夜の山に出掛けた。
原稿の締め切りに追われ、煮詰まった頭を冷やす為だ。
5分ほど車を走らせ、近くの山へやって来た。
中腹に小さな広場があり、その先に、ささやかな駐車スペースがある。
車を駐めて、エンジンを切った。
座席を倒し、目を閉じて耳を澄ませる。
しばらくして目を開くと、辺りは驚くほど明るかった。
月夜だ。
空に、丸くて黄色い月が、ぽっかりと浮かんでいる。
車を降りてみる。
一瞬、ドアを開けた時の車内灯の光で、辺りに闇が訪れるが、
ドアを閉じるとまた、じんわりと月の光が降りてくる。
月夜の山は意外なほど明るく、そして美しい。
夜だというのに、遠くの木々の梢まで、手に取るようにハッキリと見える。
まるで、幻の中に佇んでいるかのようだ。
それを見ていると、さっきまでの頭の中のモヤモヤが、嘘みたいに消えてゆく。
心が透明に、静かになっていく。
僕は車にもたれて、夜の景色と、その中にいる自分を楽しんだ。
しばらくして、ふいに何かが聞こえた。
声・・・人の声だ。
気のせいかと思ったが、遠く微かに、確かに聞こえてくる。
子供が楽しげにはしゃいでいる。
それに答えるかのような、男性と女性の声も聞こえてくる。
ははぁ。
さては、僕と同じように夜の山を楽しみに来た家族がいるのだな。
そう思った。
辺りには人家はない。
麓からはかなりの距離がある。
とすれば、この先の峠の方で車を駐めたのか。
声が少しずつ近付いて、はっきりとしてくる。
子供の笑い声が聞こえる。
何を喋っているのかは分からないが、とても楽しそうだ。
しかし・・・と僕は思った。
腕時計を見ると、夜中の2時を廻ったところ。
こんな時間に、山の中を散歩する家族がいるのか?
声はなおも近付いてくる。
僕は車を離れて道に出ると、峠へと続く上り坂を眺めた。
もう本当に近い。すぐそこだ。
しかし、道の先のカーブからは、家族は姿を現さない。
あの家族はいったい、何処からどうやって来ているんだ?
その時、声が止んだ。
だがいる。すぐ近くにいる。
僕は辺りを見回して気配を追った。
そして、気付いた。
道を挟んだ山の斜面。鬱蒼とした藪の中。
その木々の向こうからこちらを見ている視線を、確かに感じた。
・・・ああ、そうか・・・。
僕は妙に納得して、車に乗り込むと、月明かりに包まれた夜の山をゆっくりと後にした。
そうなのだ。
ソレが何なのかは分からない。
人ならぬモノか、あるいはタヌキの親子連れか。
いずれにしても、月夜に家族で気持ち良く散歩をしていたら、目の前に男が立っていた。
こんな時間に!?
たった一人で!?
僕も驚いたが、向こうもさぞかしビックリしたことだろう。
散歩のジャマをして、ゴメンね。
場所は熊本。
金峰山の麓で、市内から30分と近場です。
梨と葡萄を食べ放題で700円。
まずは葡萄を摘み、タライに張った水で冷やしている間に梨を摘みます。
どれもみずみずしくて美味でしたが、葡萄2房、梨2個が限界でした(笑)
子供の頃はもっと食べてた気がするのにな~。
写真屋でアルバイトをしていたS君の話。
S君は、車で幾つもの工事現場を廻っていた。
工事現場では、作業の進捗状況を写真に記録する。
現場事務所でそのフィルムを回収し、翌日、現像の終わった写真を届ける。
それがS君の仕事だった。
ある日、いつものように集配に出掛けた。
向かった先は、ビルの解体工事の現場だ。
街中に、使われなくなった古いビルが2棟ある。
それを取り壊し、更地に戻すという工事だった。
現場に着いて車を駐め、バックを抱えて事務所に向かった。
現場事務所は、取り壊し前の空きビルの中にある。
中に入ると、とたんに街の喧噪が遠ざかった。
薄暗く、しんとしている。
どことなく、カビたような匂いも漂っている。
急いで階段を駆け上がり、3階へと向かった。
3階の廊下を突き当たりまで進むと、かつてはどこかの会社の事務所だったのだろう、
使われなくなった部屋がある。
そこが、現場事務所だ。
部屋を目指して、一人、廊下を歩く。
コツコツコツ、と自分の足音がやけに響く。
廊下の右側は窓になっていて、外に、もう一つの空きビルが見える。
汚れたガラス窓の向こう、手も届くほどすぐそばに、そのビルが建っている。
壁面はひび割れ、窓は夕暮れの弱い光を浴びて、赤黒く光っている。
それを見ながら部屋の前までやって来たとき、S君の足が止まった。
・・・あれ?
小さく呟いた。
・・・ヘンだ。何かがおかしい。
頭の中でも、コレは違うぞ、という自分の声が聞こえている。
でも、分からない。
・・・何が違うんだ?
・・・何がおかしいんだ?
考えながら扉を開き、事務所に入った。
ガランとした部屋には誰もいない。
カウンターに置かれた集配用のボックスから、フィルムを回収し、
代わりに現像の終わった写真を入れた。
その瞬間、はっとした。
思い出した。
・・・向かいのビルは、確か、もう取り壊しが終わってたんじゃないか?
ここ一週間ほどの記憶を辿ってみる。
ええと、
先週末には窓枠の撤去が始まって、
今週の頭には重機が入って、
昨日来たときは、鉄骨と針金剥き出しの、コンクリの柱と床が・・・
そうだ!
現像して持ってきた写真にも、確かに・・・
そう思って写真に手を伸ばそうとした、その時。
S君の後ろで、事務所のドアがばたん!と閉じた。
途端に、空っぽの部屋に暗さが押し寄せてきた。
S君はバッグを掴むと、慌てて部屋を飛び出した。
そして、相変わらずそこにある窓の外の空きビルを横目に見ながら、
暗くなってきた廊下を、一目散に階段へと向かった。
S君は僕に言った。
「確かに壊されてたハズなんだ。間違いないんだよ。それに・・・」
車に飛び乗ったS君が去り際に見ると、取り壊しを待つ空きビルがひとつと、その横には、
すでに取り壊されたビルの、瓦礫の山があったという。
とは言っても仕事ですが。
しかし、取材の合間に旅人心をくすぐる色んなものが!
おおっ!?
何があるというのですか?
神社でした。
昨今のパワースポットブームにしっかり乗ってます。
何でも宝くじに霊験あらたかなのだとか。
世俗の欲など何処吹く風。
果報は寝て待てとおっしゃるのですね?
こういうものを見つけるのが旅の醍醐味。
いいセンスしてはる(笑)
阿蘇名物の田楽焼きにチャレンジ!
ヤマメ、地鶏、鹿肉、こんにゃくに茄子に豆腐にネギ!
炭火でじっくり焼いたら、味噌をつけてさらに炙ります。
どうです?
美味そうでがしょ?
まぁ、ちょっとした我慢大会でもあります。
炭火の遠赤外線ですっかり汗だくになりました。
しかーし!それを打ち消してあまりある美味さ!
自称食通のアナタ、
ぜひ、夏場にチャレンジを!