1.開催日時
平成28年12月20日(火)15:00~16:00
2.開催場所
エフエム宮崎本社 1階会議室
3.出席者
出席委員数7名
出席委員の氏名
委員長 阿部 行雄
道本 晋一、久保田 順司、奥津 陽子、松田 秀人、崎田 さおり、上釜 直人
会社側出席者の氏名
専務取締役 古藤 重典
編成制作部部長 井上 喜文
編成制作部部長代理 吉良 力郎
4.議題
番組審議
5.審議の内容
事務局 |
今回審議いただきますのは、12月1日(木)の8:20~18:50にお送りしました、弊社の開局32周年記念特別番組「宮崎再発見~日向灘の恵みを食べよう!~」です。それでは宜しくお願いします。 |
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委員1 |
この日は断片的だが、長時間にわたって聴くことができた。総合的には、優れたコンテンツだという印象だった。番組では取材がふんだんにされていて、レポートも充実しており、10時間という長丁場の番組だが飽きさせない構成だった。また一つのコーナーをコンパクトにまとめていたので、途中から聞く人にも楽しめる工夫がされていた。それから生産・加工・販売・調理などといった各現場の生の声を随所に盛り込んでいて、実際に携わっている方ならではのメッセージが毎回あり非常に説得力があったと感じた。そして特筆すべきは、取材個所の多さだ。水産業を取り上げる番組とはいえ、沿岸だけではなく山間部の養殖まで網羅していた。これだけ取材個所が多いと出演交渉やスケジューリングなど大変だったのではないか。そんな制作陣の思いを各パーソナリティーがしっかり受け止めて発信していたのが聞きとれ、宮崎の水産業を活性化しようという思いが伝わった。単なる周年記念の特別番組ではない点が、好感が持てた。その他では、宮崎活魚センターの築地代表の話が心に訴えかけてきて、感動すら覚えた。ただ残念だったのは、番組ホームページのタイムスケジュールがあっさりしていたのが残念だ。もっと内容を詳しく記載したタイムテーブルがあると、さらに聞きやすかっただろう。また天候不良で魚が釣れなかった取材も放送していたが、判断は難しいとはいえちょっと肩すかし過ぎる気がした。最後に、この番組も含めた最近の番組制作全般で、曲紹介をせずに楽曲を放送することが増えているように感じる。たしかにインターネット上で曲名や歌手名を掲載することでフォローできるかもしれないが、FMラジオは音楽が重要な要素なので曲紹介はしっかりしてほしい。 |
委員2 |
放送当日は車での移動が多かったので、第3部と第4部を車中で断片的に聞いた。まず第3部で紹介された「南郷町のかつおめし」のレポートが、とても上手だった。かつおめしの食べ方や盛り付けなどを、音声だけでしっかり表現されていて、感心した。またリスナーから「お魚の美味しいお店」を募集して紹介していた点は、リスナーも一緒に番組を作っているという雰囲気を出せていて良かった。それから、第4部でのシローの築地代表へのインタビューが良かった。シローは普段、音楽関係者へのインタビューが多いが、それ以外の方へのインタビューでも聞き出す技術が高いことを表していて、驚いた。さらに、「各パーソナリティーがオススメする魚料理のお店紹介」は、単にパーソナリティーが紹介するのではなくお店の方が自身の声でPRしており、いろんな方が参加しているというリアリティーに繋がって、ラジオが身近に感じられた。 |
委員3 |
以前、別の特別番組で「マグロの解体ショー」の模様を聞いていて「食のふるまい」がPRに有効だと感じていたが、今回は宮崎獲れの食材を使った巨大パエリアを作ってふるまっており、良い取り組みだと感じた。宮崎の地鶏や宮崎牛はかなり知名度が高くなってきたが、宮崎の漁業は地元県民ですら規模や内容を詳しく知らないと思うので、地元に密着した内容・取材で地域に貢献できた番組だ。また、漁業に関連した自治体の各首長のコメントを足を使った取材で紹介しており、幅広い視点での番組制作ができていると思った。 |
委員4 |
この日は、第2部の川南町での取材と第3部の日南市での取材を移動中の車内で聞くことができた。自分自身が漁業の町の出身なので、自分の地元と比べながら聞いていた。県外から来ている水産関係の方も。地元を思い出しながら聞けたのではないか。 |
委員5 |
10時間もの放送なので断片的にしか聞くことができなかったが、宮崎県のリスナーに向けて宮崎の漁業を振興しようという思いがしっかりと感じられた番組だった。実はいま、自分の住む地域でも地域振興についていろいろな討議が行われているが、誰のために誰に向けて情報を発信しているのかが分かりづらい企画が多く、いつの間にか話題性やアイデア、予算の面だけが討議の中心になっていて残念な思いをしてしまっている。その点この番組は、誰のために何をやるのかが明確なので、企業としての地域貢献の姿勢まで伝えられたのではないか。また先端の企画を構築するのに重要なのは、新しいアイデアではなくこれまで積み重ねてきた実績や歴史だと思う。日々の番組制作をしっかりとしながら、このような特別番組を今後も続けてもらいたい。 |
委員6 | この番組で、カツオとマグロの水揚げが日本一なのを知ることができた。そして、そんな日向灘の恵みを使ったパエリアを番組の終盤で振る舞ったのは、いいアイデアだ。最近、いろいろなメディアで宮崎の食材を目にすることが増えてきたが、水産物はほぼ目にすることがないと、この番組で改めて気づかされた。普段、埋もれている物に光を当てるこの企画はまさしく「宮崎再発見」だと思うので、すべての物に光が当たるように続けていって欲しい。次回は野菜を取り上げてみても良いのでは。 |
委員7 |
宮崎県はいろいろな所で海(日向灘)が話題になることが多いが、海の幸に触れる機会が少なくなっていて、縁遠く感じてきているのではないか。一般の方の生活も、漁港や水産業との接点も薄れているように感じる。そういう状況のなかで放送されたこの企画は、これからも続けることで渚文化に親しめる企画に成長できるのではないか。それから、最近、TVなどでグルメ番組が目白押しだが、レポーターの表現が画一的なことが多くて食傷気味だ。その点、第3部で放送された「かつおめし」のレポーターは、自然な表現が秀逸だった。最後に、この企画は「宮崎再発見」という素晴らしいテーマで続けているが、毎回硬派なテーマでは聞いている側も辛くなるので、スタッフが力を抜いて楽しめるテーマで制作するのも大切ではないだろうか。今後、長く続けていくのであれば、気負わずに硬軟取り混ぜた内容を検討してほしい。 |
事務局 | 次回開催 平成29年1月17日(火)15:00~16:00 |